第28回 語源で学ぼう! anim=心・息

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「anim」=心・息 を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

第24回 語源で学ぼう!uni=一つの 」では、「unanimously=満場一致で」という単語をご紹介しました。
a_uni(接頭辞:一つの)anim(語源:心・息)ly(接尾辞:~の状態の)で、「満場一致」となります。
このように、animという語源は、人の心、息といった意味があります。

最もわかりやすい単語のひとつに、「animal」があります。
心あるもの、生きているものだから、動物。
イメージしやすいですよね。
ちなみに、「animal」に、「小さい」という意味の語源「ule(接尾辞:小さい)」をつけると「animalcule
微小動物、という意味です。

大きさを表す語源は他にもあります。
例えば、「magn_maj_max(語源:大きい)」これがanim(語源:心・息)+ous(接尾辞:~が特徴の・~の状態の)につくと、「magnanimous
度量の大きい、という意味になります。日本語でも「太っ腹」と言いますね。英語では腹ではなく、心が大きい、という表現になるんですね。

逆に心が小さい人はどうでしょう。
pu(語源:ほとんど無い・若い)」という語源があります。
pu(語源:ほとんど無い・若い)+anim(語源:心・息)+ous(接尾辞:~が特徴の・~の状態の)で「pusillanimous
気が弱い、臆病な、無気力な、という意味です。

最後に、耳馴染みのある単語をもうひとつ紹介しましょう。
anim(語源:心・息)+ed(接尾辞:~の状態の)で、「animated
息づいた、命ある状態ということで、「生き生きとした」「生気のある」という意味で使われます。
語感に聞き覚えがありませんか?
そう、「animation=アニメーション」と同じ語源ですね。
静止画に対し、生き生きと動く、命が吹き込まれたように動くことから、アニメーション、というわけです。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能がありますanimalanimated等、日本語にある単語でも、発音やアクセントは日本語と違います。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

またanim(語源:心・息)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回は大きさを表す語源のひとつ、magn_maj_max(語源:大きい)について見ていきましょう。