語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。
今回は「cir」=回る・曲げるを取り上げたいと思います。
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cir(語源:回る・曲げる)を語源に持つ単語の中で、最もシンプルなのはもちろん「circle」=円・丸です。
ちなみに、ate(接尾辞:する・させる)を組み合わせると「circulate」
循環する・くるくる回る、といった意味になります。
cir(語源:回る・曲げる)は、このように丸く回るイメージの意味を持つ語源です。
日常耳馴染みのある単語を例にとると、「circuit(サーキット)」や「circus(サーカス)」の中にも含まれていることがわかりますね。
「circuit」は楕円状のコースのことを指しますし、「circus」は巡業で各地を「回る」ことから来ています。
ちなみに、「circuit」はレースのサーキットだけでなく、こちらも巡回・巡業、といった意味もあります。
また、ous(接尾辞:~が特徴の・~の状態の)を組み合わせると「circuitous」という形容詞になります。
こちらは、回り道のという意味ですが、他にも、回りくどい・遠回しの、といった意味もあります。
ぐるっと回る、というのは、英語でもやはり回りくどい、という印象になるのですね。
回りくどい言い回しや婉曲な表現、を意味する名詞は「circumlocution」
cir(語源:回る・曲げる)+loqu_locut(語源:話す)+ion(接尾辞:~する事)ですから、回りくどく話すこと、という組み合わせから現在の意味につながっています。
更にイメージを広げると、「circumstance」という単語もあります。
事情や状況、暮らしむき、といった意味の単語です。
単語の成り立ちはcir(語源:回る・曲げる)+st_sist_stitu(語源:立つ)+ance(接尾辞:~の性質・状態)
st_sist_stitu(語源:立つ)は以前の記事で紹介した通り、立つ・その場に定まる、といった意味の語源でした。転じて、人の暮らしやあり方を意味しています。
それにcir(語源:回る・曲げる)がついて、どんな風に暮らしが回っているか、どんな風に自体は回っているか、といった意味になったと考えられます。
「life cycle」などの言葉もある通り、英語では暮らしや人生、事情などは大きな円を描いて回っているイメージなのですね。
KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。「circumlocution」などの長い単語はスペルから正しい発音をイメージしずらく、後からでは自然な発音を身につけるのが大変です。意味を効率よく覚えたついでに単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
またcir(語源:回る・曲げる)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させて覚えてしまいましょう。
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。