第95回 語源で学ぼう! st_sist_stitu(語源:立つ)

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「st_sist_stitu」=立つを取り上げたいと思います。


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st_sist_stitu(語源:立つ)を語源に持つ単語の中で最も頻繁に目にする単語は、「stand」ではないでしょうか。
語源の持つ意味の通り、立つ・立っている、あるいは我慢する・立ち止まる、など、幅広い意味を持つ単語です。

stand」と別の単語や語源を組み合わせた単語もたくさん存在しています。

例えば、「standpoint
point_punct(語源:刺す)は細いピンのような尖ったもので点を打つ動作や、打たれた点を意味する語源です。

standの「立つ」という意味と、point_punct(語源:刺す)の「点の打たれた場所」という意味を組み合わせからできている「standpoint」は、立場、という意味の単語です。
また、そこから転じて物事に対する観点、見地、見方、という意味もあります。

stand」には立ち止まる、という意味もあります。
standstill」は「stand」の止まる、という意味にstil(語源:したたる・静か)が組み合わさっており、停止・休止、という意味です。

outstanding」という単語も紹介させてください。
大変優れた・傑出した、という意味の形容詞で、作品などを褒める際に大変よく使われます。
一見すると「外に立つ?どういう意味?」と思いそうですが、out(接頭辞:上回る・外側に)という語源には、外側に、という意味の他、上回る、という意味もあります。
他のものよりも上に立つ、ということから、この意味になっていることがわかります。

st_sist_stitu(語源:立つ)には、ただ立っているだけでなく、しっかりと立つ、という意味もあります。
例えば、「steady」という単語はその意味を強く反映しています。
しっかりと定まった・強固な、という意味の形容詞であると同時に、強固にする、という他動詞、落ち着く、という自動詞としても使われます。
また、名詞として使われる場合には、定まった相手=恋人、という意味になります。

resist」という単語も、よく使われます。
re(接頭辞:再び・戻って)st_sist_stitu(語源:立つ)
大人しくしていた状態から再び立ち上がる動作から、反抗する・抵抗するといった意味となった単語です。

また、何かに耐えうる状態を示す単語としてもよく使用されます。
例えば、「water resistant」は防水、「UV resistant」は紫外線カット、「shock resistant」は耐衝撃、という具合です。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。「steady」など、スペルだけでは正しい発音がイメージしずらい単語もあります。意味を効率よく覚えたついでに単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

またst_sist_stitu(語源:立つ)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させて覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はpoint_punct(語源:刺す)について紹介します。