第85回 語源で学ぼう! cap = 頭

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語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「cap」= 頭 を取り上げたいと思います。

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出典 pixabay

語源 cap を含む英単語のもとになったのはラテン語の caput(頭)とその関連語です。これらの単語が古いフランス語を経て英語に入るのですが、フランス語を経由する段階で「c→ch」などの変化が起こり、語形にバリエーションができました。

例えば chief(「長・かしら・チーフ」「主要な」)では「c→ch」「a→ie」「p→f」という変化が起こっています。「ch」で始まるのは少数派で、他に achievechaperone などがあります。

achieve(成し遂げる)は慣用表現「 ad caput venir(ラテン語)/venir a chef(フランス語)」の「ad caput/a chef」に由来します。この表現は直訳すると「頭(chef)に(a)来る(venir)」ですが、意味は「終わりに達する・成功裏に終わる」です。これがフランス語で achever という他動詞になり、さらに英語の achieve となりました。

chaperone は「頭(cap)を覆うもの・ケープ(cape)」がもともとの意味で、そこから転じて「未婚の若い女性に付き添うお目付役の年配女性」を指すようになり、現代では「付き添い人」「学校行事などで子どもたちに付き添って監督・世話をする大人」を意味します。

cape(ケープ・短めのマント)も cap(語源:頭)に由来します。cape には「岬」の意味もあります。海に突き出た陸地を頭に見立てているわけです。

Cape Horn(ホーン岬)は南アメリカ大陸最南端の岬で、周辺海域は大航海時代より難所として知られています。次の動画は1936年に帆船でホーン岬を回る航海をした船長(captain、これも caput の関連語に由来)とその一家の記録映像です。荒波に揉まれる船の上で陽気に過ごす幼児の姿には驚かされますが、そのうちの一人はのちに商船船長・ヨットレーサーとして活躍することになります。

最後に綴りが長めの単語をいくつか見ておきましょう。

decapitate =「de(離す)+cap(頭)+ate(動詞であることを示す接尾辞)」=「首を切り落とす・斬首する」

precipice =「頭(cip)から先に(pre)・真っ逆さまに」→「絶壁・切り立った崖」「危機一髪の状況」

capitalism =「capital(資本)+ism(主義)」=「資本主義」

capital は多義語ですが、ラテン語 caput(頭)を形容詞化した capitalis が本源で、次のように意味が派生しました。

(1)頭の→主要な・最上位の→「首都の」「首都(=capital city)・特定の産業分野の中心地」
(2)頭の→最も重要な(もの)→「資産・資本」
(3)頭の→語頭の→「大文字の」「大文字(=capital letter)」
(4)頭に関わる→死をもたらす→「(犯罪などが)死刑に値する」

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。capedecapitate で"cap"の発音が全く異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

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また、cap(語源:頭)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

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語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回は de(接頭辞:)について見ていきましょう。

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