語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。
今回は「plic_pley」=折り畳むを取り上げたいと思います。
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plic_pley(語源:折り畳む)という語源が示す「折り畳む」という意味には、大きく分けて2種類あります。
ひとつめは、対象や相手を折り込む、という意味。
前回紹介した「employee」の場合、im_em_en(接頭辞:中へ)+plic_pley(語源:折り畳む)で「中へ折り畳む」という意味から、雇用する、という意味になっていました。
このような意味で使用されるplic_pley(語源:折り畳む)はこちらの意味です。
このような意味としてplic_pley(語源:折り畳む)を語源に持つ言葉は、他にもいくつかあります。
例えば、「implicate」という単語があります。
この単語の場合は、
in_em_en(接頭辞:中へ)+plic_pley(語源:折り畳む)+ate(接尾辞:する・させる)
中へ折り込ませる、という成り立ちから、関係させる・巻き込む、という意味の単語です。
あるいは、「accomplice」という単語もあります。
a(接頭辞:~の方へ)+con_com(接頭辞:共に)+plic_pley(語源:折り畳む)
主体となる存在の方へ共に折り込まれた存在、ということで、共犯者・ぐる、といった意味になります。
plic_pley(語源:折り畳む)のもうひとつの意味は、折り重ねる、という意味です。
物を折り重ねると、同じものが出来上がったり、たくさん折り重なってよくわからなくなったりします。
その様から生まれた単語がたくさんあります。
早速例を見ていきましょう。
まずは「duplicate」
du_di(接頭辞:2つの)+plic_pley(語源:折り畳む)+ate(接尾辞:する・させる)
二重に折り重なっている様から、二重の・重複の、という意味になります。
複製したものを指すこともあり、例えば「duplicate key」と言えば合鍵のことを指します。
ちなみに、2回折るくらいなら問題ありませんが、たくさん折りかさねるとどうなるでしょうか。
con_com(接頭辞:共に)+plic_pley(語源:折り畳む)+ate(接尾辞:する・させる)+ed(接尾辞:~の状態の)
いろんなものを共に織り込んだ結果、「complicated」複雑な・込み入った・わかりにくい、という状態になってしまいました。
この単語の対義語は「simple」
もちろん、意味は単純な・簡単な、という意味です。
sem(接頭辞:一つの・一緒に)+plic_pley(語源:折り畳む)
一重のものは、込み入っていなくてわかりやすい、ということですね。
さて、今回はplic_pley(語源:折り畳む)を紹介しました。
尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。「accomplice」など、長い単語はいつのまにか誤った発音になってしまいがちです。
意味を効率よく覚えたついでに単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
またplic_pley(語源:折り畳む)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。
今回紹介した中には、sem(接頭辞:一つの・一緒に)やdu_di(接頭辞:2つの)など、数を表す語源もありました。
次回は同じく数を合わす語源であるmulti(接頭辞:多くの)について紹介します。