第67回 語源で学ぼう! dia = ~を通して

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語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。


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今回は「dia」= ~を通して を取り上げたいと思います。


出典 pixabay

dia は「~を通して・伝って」「~の間で」といった意味合いを持つ接頭辞です。

語源 me(測る)の回に登場する diameter は、「(円の中心を通って)端から端までを通して測る」ということから「直径」という意味になります。

一方、diagonal という単語は「diagon(角)+al(形容詞を作る語尾)」と分解でき、「角と角の間を通してつなぐ」ことから「対角線の」という意味になります(さらにこのままの形で名詞化され「対角線」も意味します)。

diameter では「何を通して」なのか明示されておらず、me(測る)という動作から類推して全体を補うことで単語の意味が見えてきます。diagonal のほうは「角(と角の間)を通して」と明示されていますが、それでどうするのかという動詞的な意味が明示されていません。

語源から英単語を見る際にはこうした「補完」がポイントで、難しさでもあり面白さでもあります。

以下、動作のほうが明示されている例を見ていきましょう(dia を含む単語ではこちらが多数派です)。

まず幾何学つながりで diagramgram(=graph)は「書く・書いたもの」を意味する語源です。diagram は古代ギリシア語の diagramma(=線で描かれたもの・幾何図形)に由来します。「輪郭を伝って線を引く」、あるいは「一通りざっと描く」といった感じが込められています。

英単語の diagram の意味は「幾何学の説明や証明のために描いた図形」、さらに一般的に「何かの性質・見た目・働きを簡略化して図解したもの」、または動詞として「図解する」です。diagram には実にさまざまな「図」「グラフ」「チャート」などが含まれます。

下の動画では基本的な幾何図形の英語名を簡単な図解(diagram)を通して紹介しています。発音も含めて一通り眺めておくと役に立つでしょう。


dialogue は「人と人の間で(dia)言葉(logue)を交わすこと」で、「対話」を意味します。

diagnosis は病気の「診断」です。「診断する」は diagnosegno(se) は「知る」を意味する語源で、diagnose =「様々な病気・病名の間で(dia)どれに該当するか識別する(gnose)」ということです。

最後にかなり込み入った由来をもつ単語を見ておきましょう。devil(悪魔)です。語源小話としてお読みください。

源流は旧約聖書に登場するヘブライ語「サタン」で、これは「敵対する者・誹謗する者」を意味します。新約聖書が正典としてまとめられる過程では当時の公用語だったギリシア語が用いられ、「サタン」の訳語には diabolos があてられました。これは「人の足跡に沿って(dia)物を投げつけ(bol)ていく者」=「誹謗中傷する者」を意味します。

さらに diabolos が英語に入るときに「b →v」などの変化が起こって devil となりました。なお、ヘブライ語の「サタン」を音写した Satan という語も 使われてきました。興味のある方はこの2語の違いを英英辞典や Wikipedia などで調べてみてください。

今回はここまで。dia(接頭辞:~を通して)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

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語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回は gno(語源:知る)について見ていきましょう。

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