第18回 語源で学ぼう! form=形

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「form」=形 を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

form」がつく単語には、日本語でも馴染みのあるものがたくさんあります。
例えば、formation。これは、form(語源:形)+ate_ite(接尾辞:~する・させる)+tion(接尾辞:~する事)という構成で成り立っています。
つまり、何かしらの「形にすること」あるいは「形にされたもの」を表します。
そこから、「構成」「編成」「成立」「形成」、またはその結果の「組成物」「構成物」といった意味になります。

他には、服装用語としてよく使用されるformalも、「form(語源:形)」から来ています。
form(語源:形)+al(接尾辞:~の)で成り立っており、「正式の」「公式の」「儀礼的な」といった意味です。
form(語源:形)は、物理的な意味での形の他、基準となるべき形、形式、といった意味もあります。そのため、「形式に則った」という意味で、「公式の」「儀礼的な」という意味になります。
日本では冠婚葬祭等、「正式」で「儀礼的な」場に着用する服装を指すことが多いですから、よりイメージしやすいですね。

同じように、form(語源:形)の「形式」という意味から生まれているのがconformableです。
co_con_com(接頭辞:共に)+form(語源:形)+ble(接尾辞:~が可能な)という構成ですから、「形式と共にあることが可能な」、つまり、「形式に適う」という意味から、「準拠して」「適合して」「相応して」となります。

ちょっと意外な感じがするかもしれませんが、uniformも、form(語源:形)から来ている単語のひとつです。
a_uni(接頭辞:一つの)+form(語源:形)という成り立ちです。意味をそのまま見ると、「ひとつの形」「画一化された形」となります。そこから「ユニフォーム」「制服」という意味になったのです。紐解いてみると納得ですね。
ちなみに、uniformは形容詞として使用することもできます。その場合は「同形の」「そろいの」という意味になります。また、uniformly(接尾辞:~の状態の)をつけると、uniformlyという副詞となり、意味は「一様に」「均等に」「一律に」となります。

form(語源:形)multi(接頭辞:多くの)がつくと、multiformで、「多形の」という意味になります。multi(接頭辞:多くの)のつく単語は他に、多くの言語を操れる人がmultilingual、様々なメディアの総称はmultimedia等、イメージしやすい単語が多いです。

今回はform(語源:形)について見てきました。
日本語でそのまま使われている単語でも、あまり意味のつながりを感じたことはなかったものが多かったのではないでしょうか。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。formaluniform等、馴染みのある言葉でも、発音は日本語と全く異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

またform(語源:形)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はa_uni(接頭辞:一つの)について見ていきましょう。