語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。
今回は「scrib_script」=書くを取り上げたいと思います。
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scrib_script(語源:書く)という語源には、書く・記述する、という意味があります。
例えば、「describe」という単語は
de(接頭辞:下に)+scrib_script(語源:書く)
という語源の組み合わせからできていて、記述する・説明する、という意味です。
これにion(接尾辞:~する事)をつけると名詞化して「description」、記述・叙述あるいは説明書、という意味になります。
いずれも書く・記述する、という語源の意味を色濃く反映した単語です。
また、「postscript」という単語もあります。
post(接頭辞:あとに)+scrib_script(語源:書く)
あとがき・追伸、という意味の単語です。
「あとに」「書く」もの、という語源からイメージした通りの意味ですね。
日本語の手紙においても、末尾に「P.S.」と記述するのが流行したことがありましたが、これは「postscript=追伸」を省略した形です。
「subscribe」という単語は、署名する・寄付するという意味です。
sub(接頭辞:下に・すぐ近くに)+scrib_script(語源:書く)
契約書などを作成すると、多くの場合書類の一番下に署名欄があります。
そのため、書類の下に記述する=署名する、という意味で使用されるようになった言葉です。
その後、署名を伴う契約そのものを指すようになり、寄付する、あるいは定期購読する、などの意味として使用されるようになったと言われています。
最近の用法では、Youtubeのチャンネル登録やブログやSNSのお気に入り登録をすることも、英語では「subscribe」といいます。
少し変わった用法としては、「nondescript」という単語があります。
non(接頭辞:~でない)+de(接頭辞:下に)+scrib_script(語源:書く)
これといった特徴のない・あまり印象に残らない、という意味の単語です。
日本語でも、特筆すべきことがない、というと、同じような意味になります。
「特に記述することがない=特徴がない」ということですね。
このように、一見すると意味のつながりがわかりにくい言葉でも、語源から紐解いていくと、共通点が理解でき、覚えやすくなることがあります。
尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。scrib_script(語源:書く)を語源に持つ言葉には、単語同士よく似ているけれど、異なる発音をするものがあります。後々混乱しないよう、意味を効率よく覚えたついでに単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
またscrib_script(語源:書く)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させて覚えてしまいましょう。
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。
次回はpost(接頭辞:あとに)について紹介します。