第82回 語源で学ぼう! fa_fam =話す

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語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「fa_fam」= 話す(語る) を取り上げたいと思います。

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出典 pixabay

fame(名声) はほぼ語源の形そのままの単語で、「人々の間でさかんに語られる・噂される」状態を表現しています。

fate(運命)は「話す」とは関係なさそうに見えますが、元来は「神・精霊がシャーマン・巫女などの口を通して語ったこと」を指す言葉だったのです。fate の te の部分はもともとはラテン語の文法的語尾で、英語では意味を失っています。以下、説明を加えていない語尾はすべて文法的語尾の残滓です。

fable は「寓話」と訳されます。語源的意味は fate と同様で、「語られたこと」「お話」です。動物や自然現象など人間以外のものに仮託して人間にまつわる教訓や真実を語るのが寓話です。fable には「伝説・神話」「作り話」という意味もあります。

次に、接頭辞のついた例を見てみましょう。

infantin は「ない・できない」ことを意味し、infant =「話せない」=「乳児・幼児」「乳児・幼児(期)の」となります。

preface =「前もって(pre)話し(fa)ておくこと」=「序文・前置き」。

profess =「人前で・前に向かって(pro)話す(fe)」=「はっきり公言する」で、自分の信念や心情を「はっきり述べる」という意味でも使いますが、「(本心ではないのに)~すると公言する」「(偽って)自分は~だと称する」といった意味合いでもよく使われます。profession の「(専門的な)職業」という意味は、「これこれの専門知識・技能を有していると公言する(profess)こと(ion)」に由来します。

なお、prepro は同じ語源から分岐したもので、類義の接頭辞です。

fa_fam はラテン語由来の語源ですが、ギリシア語での語形は phe などになります(さらに遡れば両者は同じ源に行き着きます)。以下、ギリシア語由来の単語を見ていきます。

prophecy は語尾以外は profess と同様の語源構成を持ち、「(神の代弁者として)人前で(pro)語る(phe)こと」または「未来のことを前もって(pro)語る(phe)こと」です。「神意を伝える」ことに重点を置く場合は「預言」、未来のことを語るという意味では「予言」と訳されます。

euphemism =「eu(良い・良く)+話す(phe)+ism(行為)」で、「婉曲表現」のことです。

telephonesymphonyphon(語源:音・声) はもともとは fa_famphe(話す)と同一の語源です。「話す・語る→声・音・響き」と派生しました。

euphonious =「eu(良好に)+ pho(響く)+ous(形容詞語尾)」で、言葉や音の響きがよくて心地よい様子を表します。吹奏楽でよく使われるユーフォニアム(euphonium)という楽器は、まろやかな響きを持つことからそう名付けられました。次の動画は現代の名手による演奏です。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。fatepreface で"fa"の発音が全く異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

fate
preface
また、 fa_fam(語源:話す)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

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語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回は pre(接頭辞:前もって・以前の)について見ていきましょう。

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