第79回 語源で学ぼう! a_ad = ~の方へ

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語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「a_ad」= ~の方へ・関して を取り上げたいと思います。以下に見るように、後続する語源の綴りによって as や af といった形になる場合もあります。


出典 pixabay

単語の中で a_ad は前置詞や副詞として働いていると言えます。

上の画像はハンマーで卵を assault(襲撃)しようとしているところです。sault は「跳ぶ」を意味する語源で、assault は「~の方へ飛びかかる」ことから「襲撃する」という意味になります。ちょうど句動詞 fall on(=不意に襲いかかる)の on のように、a は句動詞の前置詞として働いているわけです。

同様の例はたくさんあります。例えば、aspire =「~に向かって(a)息をする(spire)」=「熱望する」、adore =「~に向かって(a)かしこまって語りかける(ore)」=「崇拝する・崇めるかのように慕う」となります。

accept の意味は多くの方がご存じだと思います(日本語でも「アクセプト」というカタカナ語がよく使われます)。cept は「取る・捉える」を意味する語源で、accept =「自分の方へ(a)取る(cept)」=「受け入れる・受諾する」となります。上に挙げた単語とは違い、 a が目的語ではなく主語の方への動きを表しているわけです。

80年代のメタルシーンに影響を与えた Accept というドイツのバンドがあります。ヘヴィメタルという音楽形式には「受け入れよ、さもなくば去れ」といった雰囲気があると言えるかもしれません(バンド名にそういう意味が込められているわけではありません)。それはさておき、Accept の代表曲の一つをどうぞお聴きください。

a_ad が句動詞ではなく「動詞+前置詞・副詞」のコロケーションを成している例もあります。adhere =「ad(~に)+here(くっつく)」で、意味もほぼそのままの「しっかりくっつく・粘着する」です。なお、adhere は「adhere to ~」という形で使います。語源まで考えれば a と to が重複しているわけです。

affablefa は「話す」、ble は「~できる・しやすい」を意味し、affable = 「easy to talk to」。「話しかけやすい」または「フレンドリーな」という意味になります。

a_ad が名詞を表す語源につく場合もあります。

accordcord は「心」を意味する語源です。accord は「同じ心で」または「自分の心から」といった意味合いがあり、英単語としては「一致・調和(する)」、"of one's own accord" の形で「自発的に・自ずと」を意味します。

アドレナリン(adrenaline)は副腎(adrenal gland)から分泌されるホルモンです。ren は「腎臓」を指し、adrenal =「腎臓(ren)辺り(ad)の(al =形容詞化語尾)」という意味です。腎臓の傍らにある腺(gland)が副腎(adrenal gland)というわけです。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。assaultaffable ではアクセントの関係で "a" の発音が異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

assault
affable
また、a_ad(接頭辞:~の方へ・関して)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。


語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回は fa_fam(語源:話す)について見ていきましょう。

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