語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。
今回は「cap_cept_cip」=捉える を取り上げたいと思います。
出典 pixabay
cap_cept_cip(語源:捉える)を語源に持つ単語はたくさんあります。
最も意味が分かりやすいところでいくと、「catch」
意味は捕らえる・握る・つかむ、など、正に語源の通りの意味です。
「capture」も語源の意味をそのまま反映している単語です。
捕らえるという意味の他に、捕虜にする・占領するといった意味があります。
「catch」も「capture」も同じくとらえる、という意味がありますが、「catch」は簡単にとらえられるもの、「capture」はとらえるのが少し大変なものに使われるという違いがあります。
例えば、飛んでくるボールを受ける"catch ball"や、風邪のウイルスを捕まえてしまう"catch cold"などは、捕らえるのにあまり努力は必要なさそうです。
対して、賞品を勝ち取ったり"capture a prize"、犯人を捕まえたり"capture a criminal"と、「capture」だとちょっと大変そうです。
他にも、「intercept」という単語もcap_cept_cip(語源:捉える)を語源に持っています。
inter_enter(接頭辞:間の)+cap_cept_cip(語源:捉える)
人と人の間にあるものをとらえることから、横取り・傍受する・さえぎる、という意味になります。
サッカーやバスケットボールでは、この動画のように相手チーム間でのパスを横取りすることを「インターセプト」といいます。
まさに間にあるものをとらえている、語源通りのプレイが見て取れますね。
少し違う意味の単語も見ていきましょう。
意味や意図をとらえることから、cap_cept_cip(語源:捉える)を「理解する」という意味で使用することがあります。
例えば、「perceive」
per(接頭辞:すっかり・前を・通して)+cap_cept_cip(語源:捉える)
すっかり理解する、ということで、悟る・理解する、という意味です。
mis(接頭辞:誤った)という否定の意味の語源をつけると、
mis(接頭辞:誤った)+cap_cept_cip(語源:捉える)+ion(接尾辞:~する事)で「misconception」
誤って理解することから、誤解・思い違い、という意味になります。
まだあります。
「deception」は、de(接頭辞:弱める・止める)+cap_cept_cip(語源:捉える)+ion(接尾辞:~する事)
相手の理解を止める、理解させないという意味から、ごまかし・詐欺手段・欺くことを表す単語です。
このように、一見全く関係のない単語のように見えて、その語源を紐解いてみると、共通した意味を持っているということがわかります。
今回はcap_cept_cip(語源:捉える)を紹介しました。
尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。「intercept」など、日本語にも取り入れられている単語は、知らず知らずのうちにネイティブとは異なった発音で覚えてしまっているということがよくあります。
意味を効率よく覚えたついでに単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
またcap_cept_cip(語源:捉える)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。
次回は「intercept」の語源であるinter_enter(接頭辞:間の)について紹介します。