第65回 語源で学ぼう!over=以上・過度の・超えて

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「over」=以上・過度の・超えて を取り上げたいと思います。


出典 pixabay

英語の日常会話や日本語でもよく見かける単語の中にも、over(接頭辞:以上・過度の・超えて)を語源に持つ単語は多くあります。

例えば、「overnight」は夜通し・一晩中、という意味ですが、これは「night=夜」を「超える」というなりたちでそうなっています。

物理的に、あるものが別のものの上を超えていく時にも、over(接頭辞:以上・過度の・超えて)が使われます。
overhead」は、頭上の・上の、という意味があります。
サッカーのオーバーヘッドキックは、足が頭よりも上でボールをとらえることからそう呼ばれています。

他にも、適正な量や程度を超えている状態を表すときにも、over(接頭辞:以上・過度の・超えて)を使用することができます。
overdose」は、over(接頭辞:以上・過度の・超えて)+don_dot_dow(語源:与える)という成り立ちで、そのまま正に、過量、という意味の単語です。

overwork」は、過度にwork(語源:作業・機能・~する)を行うことから、過労・働きすぎ、という意味。

overprotection」の場合、「protection=保護」が過ぎることから、過保護な状態を表しています。
ちなみに、「protection」の語源は
pro_pur(接頭辞:前に・為に)+tect(語源:覆う)+ion(接尾辞:~する事) です。
相手のために覆うことから、相手を守る、という意味になったのですね。

overpower」という単語の意味も考えてみましょう。
over(接頭辞:以上・過度の・超えて)+power(語源:能力)
相手の能力以上である、超えているという意味から、打ち勝つ・圧倒する、という意味になります。

最後に、「overhang」という単語を紹介します。
over(接頭辞:以上・過度の・超えて)+hang(語源:吊るす)という成り立ちです。
平均的な程度を超えてぶらさがっていることから、突き出る・張り出していることを表す単語です。

今回はover(接頭辞:以上・過度の・超えて)を紹介しました。
尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。「overprotection」など長い単語は、つづりだけでは正しい発音はなかなかイメージしにくいものです。
意味を効率よく覚えたついでに単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

over02

またover(接頭辞:以上・過度の・超えて)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

over03

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回は「overdose」の語源であるdon_dot_dow(語源:与える)について紹介します。