第51回 語源で学ぼう! al= 〜の

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。

②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。

③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。


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今回は「al」= 〜の を取り上げたいと思います。

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出典 pixabay

今回は医療で出てくるような言葉を中心に紹介していきたいと思います。1つ目は、medicalです。こちらは「メディカル」とカタカナにもなっているので、知っている人も多いのではないでしょうか。「医学の」「医療の」という意味であり、med(語源:癒やす)+ic(接尾辞:〜のような)+al(接尾辞:〜の)から出来ています。次に、スペルが似ている、medicinalです。構成はmedicalと同じで、med(語源:癒やす)+ic(接尾辞:〜のような)+al(接尾辞:〜の)ですが、意味は「薬に用いられる」「医薬の」「薬効のある」です。この2つの単語はセットで覚えてしまいましょう!

次に、体の器官に関する言葉をいくつか紹介します。「目の」「視覚の」という意味を持つのは、opticalです。opt(語源:見える)+al(接尾辞:〜の)で構成されています。gastrointestinalは、どのような意味だと思いますか?長い単語なので分解してみると、gastr(語源:胃)+in_em_en(接頭辞:中へ)+al(接尾辞:〜の)となっています。「胃の中の〜」、つまり、、、「胃と腸の」という意味です!gastrointestinalのページには簡単な図も載っているので、ぜひgastrointestinalをクリックしてページを見てみてくださいね。

引き続き器官についての言葉です。spinalは、spine(語源:背中・とげ)+al(接尾辞:〜の)から成り、「背骨の」「脊椎の」という意味です。背についての単語で他にも、dorsalという単語があります。dors(語源:後ろの)+al(接尾辞:〜の)から出来ていて、意味は、形容詞「背の」、名詞「背びれ」「脊椎」です。イルカやサメの背びれは、dorsal finといいます。以下の動画は、神経科学において使われる用語を2分で解説したものです。すでに紹介した単語も出てきますし、他にもここで紹介していない単語でal(接尾辞:〜の)を含む単語も多く出てくるので、リスニングの勉強も兼ねて観てみてはいかがでしょうか。

or(語源:話す)+al(接尾辞:〜の)から出来ているのは、oralです。形容詞「口頭の」「口述の」、名詞「口頭試問」という意味です。conversationalは、con_com(接頭辞:共に)+vert_vers( 語源:向きを変える)+ion(接尾辞:〜する事)+al(接尾辞:〜の)から出来ており、「共に向きを変えることの〜」から、意味は「会話の」「話し好きな」です。 conversationalは特に、語源をみることでどういう意味なのか想像しやすいですね。

最後に、あと2つ紹介したいと思います。constitutionalは、形容詞「構成上の」「体質上の」、名詞「健康のための運動」「散歩」という意味で、con_com(接頭辞:共に)+ st_sist_stitu(語源:立つ)+ tion(接尾辞:~する事)+ al(接尾辞:〜の)から成り立っています。institutionalizeは動詞で、in_em_en(接頭辞:中へ)+st_sist_stitu(語源:立つ)+tion(接尾辞:〜する事)+al(接尾辞:〜の)+ize(接尾辞:〜の状態にする)で出来ています。「中に立つ状態にする」、つまり「施設に収容する」「制度化する」という意味です。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。例えば、constitutionalも以下のスピーカーのボタンを押すと発音が聞けます。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

また、al(接尾辞:〜の)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はvert_vers について見ていきましょう。