第5回 語源で学ぼう! ble = ~が可能な

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。


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今回は「ble」 = ~が可能な を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

まずは名詞+bleで形容詞が作られるパターンを見ていきましょう。profit(利益)+bleprofitable(有利な、利益のある)、credit(信用)+blecredible(信用できる、確かな)、debate(議論)+bledebatable(議論の余地のある、係争中の)といった風に、名詞+bleで簡単に可能形の形容詞を作ることができます。

同様に、動詞+bleで可能形の形容詞が作られます。depend(頼る)+bledependable(頼りになる)、measure(計測する)+blemeasurable(計測できる)、adapt(順応する)+bleadaptable(順応性のある、融通の利く)といった具合です。

他にも身近な単語として、possible(可能な)、capable(能力のある)、さらにこれらに否定の接頭辞をつけたimpossible(不可能な)、incapable(無能な)にも、可能な、という意味の接尾辞bleが含まれています。

さらには、en(接頭辞:~にする)とbleを組み合わせることで、enable(可能にする)という動詞ができます。

さて、ここでパッと見では分かりにくいものをご紹介します。venerableという単語、皆さんはご存知でしょうか?これは「尊敬できる、尊ぶべき」という意味の単語なのですが、実はこれ、Venusすなわちローマ神話の愛・美の神ヴィーナスにbleを接続させて出来た単語なのです。ローマの女神にまでくっついてしまうなんて、すごい接尾辞ですね。

このようにbleは、様々なものと組み合わせることで、可能の意味を持たせた多種多様な単語を作り出すことができるのです。従って、初めて見る単語であってもbleと他の部分とに分解してみることで、その意味が容易に推測できるのです。

実は、このbleという接尾辞は、TOEICや英検といった英語の資格試験で頻出の接尾辞です。例えば空欄補充問題で、その文脈が何かをする能力や可能性について言及するものであれば、bleという接尾辞がついた選択肢がほぼ確実に答えとなります。このような問題はbleの意味さえ分かっていれば即答できるものなので、確実に押さえておくことをおすすめします。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。例えばcapableも以下のスピーカーのボタンを押すと発音が聞けます。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

また、ble(接尾辞:~が可能な)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はen(接頭辞:~にする)について見ていきましょう。

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以下のような長い英単語でも語源から見当をつけて、意味を導き出すことができます。

for(時間的に前の)+see(見る)+ble(可能な)

→事前に見ることができる

→予知できる

foreseeable