第47回語源で学ぼう!or = 〜する人・物

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「or」=〜する人・物 を取り上げたいと思います。


出典 pixabay

「〜する人」といえば、第43回ant_entをご紹介しました。orも同様の意味をあらわす語源です。単語のおしりに付くことが多いですよ。ant_entの回では人物を表す単語は大意をつかむのに便利とお伝えしました。他にも役立つことがあるんです。

英語学習をされている方には海外ドラマ好きも多いのではないでしょうか。法律や刑事もののドラマは定番中の定番ですよね。そんなドラマにはたくさんの人物が登場します。orの語源を使って色々な人物の単語を覚えることできちんと登場人物の背景を理解して英語でドラマ鑑賞ができますよ。

まずは法律関係の人物です。法律を制定するlegislatorleg(語源:法律)が付いていることから法律関連の単語とイメージしやすいでしょう。legislatorによって定められた法律に従って裁判が行われますね。裁判で審判を下すのがjurorです。jurorが一般市民から選ばれることは日本でも海外でも変わりありませんが、米国等ではこのjurorだけで有罪・無罪を話し合うというのですから驚きです。oratorな弁護士が重宝されるわけですね。ちなみに、oratoror(語源:話す)or(接尾辞:~する人・物)からなります。orには話すという語源もあるんです。その他に自衛隊の中で法律業務にあたるのはsolicitorです。

法律での揉め事といえばinheritorが誰になるのかといった相続関係が挙げられるでしょう。debtorによる金銭関連のトラブルもありますね。このような問題にはnegotiatormoderatorの役割を果たす人が必要です。その1人がmediatorです。medi(語源:中間)が付くだけに当事者の間に入って仲裁するイメージです。動画では法律関連の様々な役割がorの付く単語とともに紹介されています。こんなにも細かく分業されているのですね!

刑事ドラマの楽しみは誰がperpetratormalefactorなのか見つけることではないでしょうか。conspiratortraitorもドラマを盛り上げるのに欠かせません。senatorgovernormayorといった登場人物の汚職事件も定番ですね。

このような物語を生み出すのがauthorであり、その相棒ともいえるのがeditorです。editorpredecessorから情報を引き継いでauthorのことをとてもよく理解しています。ものを書くのは時に孤独な作業なので彼らのそばにはお手本とするprecursorsupervisorまたはcounselorのような存在がいるかもしれません。また、時にはbenefactorも必要かもしれません。たくさんの人が関わって最後にactorが演じることで映像となります。

orの付く単語が一気に登場しました。自分でストーリーを作りながらさらに語彙を増やしてみてください!

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。例えばoratorも以下のスピーカーのボタンを押すと発音が聞けます。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

また、or = 〜する人・物の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はmedi(語源:中間)について見ていきましょう。