第46回 語源で学ぼう! fac_fic_fect = 作る

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語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「fac_fic_fect」= 作る を取り上げたいと思います。

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出典 pixabay

fac_fic_fect の意味は「作る」または「行う」です。fact はほぼ語源そのままの単語で、「行われた事→事実」と意味が派生しました。

profit(利益・得)の語源構成は「前へ(pro)作る(fit)」です。前向きに事を成し遂げていく様子が目に浮かびます。形容詞形の proficient は特定の物事(仕事や外国語など)をすらすらとこなせる能力が身についていることを表します。「堪能な」などと訳せます。

effect =「外に(ex)作る(fect)」です(音便のため ex→e→ef と変化)。「結果」や「効果が現れること」を意味します。形容詞形の effective は「効果的な(=うまく結果が出る)」、efficient は「効率的な・要領のいい(=無駄なく結果を出す)」という意味です。

counterfeit は「対立・匹敵する(counter)ものを作る(feitfac)」ことで、「偽造する」という意味になります。

「ファシリテーター」という用語を耳にする機会が多くなりました。議論や対話を補佐し、円滑な進行や積極性・創造性を促す役目を持つ人のことです。原語の facilitator は「facil(i) + (t)ate(~にする)+ or(人) 」という語源構成で、facil は「行い(fac)やすい」という意味です。

facility(facil +ity)は「行いやすくする物」のことで、特定の目的に資する施設・設備を指します。「物事を簡単にこなしてしまうこと=有能さ・才能」を意味することもあります。difficulty(困難・難しさ) は「 容易(ficul=facil)でない(didis)状態(ty)」のことです。dis は「離れて」「~ではなくなって」を意味します。

sacrifice =「sacri(神聖な)+ fice(行う)」で、「いけにえとして捧げる(こと)」や「捧げられたいけにえ」が基本義です。何かの目的のために大切なもの(時間など)を「犠牲にする」という意味が派生しました。

artifact は「技術(art)で作った物(fact)」つまり「人工物」を意味しますが、遺跡から発掘された出土品など、過去の文化を知る手がかりとなる人工物のことを指すのが普通です。同じ語源構成を持つ artifice も「人工物」のことですが、日常語としては「だますための巧妙な仕掛け」を指します。形容詞形の artificial は「人工の・人工的な」です。

アステカ文明は人身供犠(human sacrifice)で有名です。太陽の消滅を防ぐため、生きたままの人体から心臓を切り出して神に捧げていました。軍事国家アステカにとっては戦争を正当化し戦意を鼓舞するための儀式でもありました。下の動画ではアステカの有名な artifact が紹介されています。最後の方に供犠に使われたナイフが出てきます。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。sacrificeartifice で"fic"の発音が全く異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

(pro)sacrifice
(pro)artifice
また、fac_fic_fect (語源:作る)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

(red)artifice
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回は dis(接頭辞:離れて)について見ていきましょう。

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