第44回語源で学ぼう!cred = 信じる

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。


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今回は「cred」=信じる を取り上げたいと思います。

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出典 pixabay

まずはクレジットカードでおなじみのcredit。基本単語ですが意外にたくさんの意味があります。その中でも最初に挙がるのが信用です。特に、金銭のやり取りに関わる信用に使われることが多いです。それと関連して、or(接尾辞:〜する人・物)が付くとcreditorになり、金銭面であなたを信用している人ということで貸し主という意味になります。

dis(接頭辞:~しない・反対して)が付くと、信用を否定することになるので、discreditで不信ですね。同じように否定の語源であるin(接頭辞:~でない)credble(接尾辞:~が可能な) が加わるとどうでしょう。incredibleで信じられないという意味になりますが、必ずしもdiscreditのようにネガティブな意味とは限りません。むしろ驚きや程度の大きさを表すことが多いです。

credibilitycreditと同じく信用を意味しますが、こちらは言い換えると評判に近い信用と言えます。まだまだあります。お次はcredentials。信用(資格、資質、経歴)を証明する書類・認証情報を表します。この意味で使う場合、通常複数形になることにご注意ください。多くの方が使っている、YouTube、TikTokなどのウェブサイトへのログイン情報は、"Login credentials"と呼びます。credenceも信用を意味します。こちらは何かを本当だと信じることを指しており、credenceの例文にあるようにgive (no) credence to〜の形でよく使われます。セットで覚えましょう。宗教を信じることに限るとcreedです。

信じることも度が過ぎるとcredulityになってしまいます。逆に、in(接頭辞:~でない)が付いてincredulityになるのも考えものです。中庸が生きやすいのかもしれません。

信用に関する単語がたくさん登場しました。中国では信用スコアが運用されているニュースが以前に話題になりましたね。この信用スコアのことを英語でsocial credit scoreと言います。

今まで登場した単語は、信用を自分が受け取るニュアンスでした。a_ad(接頭辞:~の方へ・関して)が付くと、逆に信用を誰かに与えるイメージとなります。

accreditの意味を確認してみましょう。こちらは認可するという意味もありますよ。その名詞がaccreditation。海外の語学学校や大学への留学を考える方にはとても重要な単語です。きちんと認可を受けた機関の案内にはどこかにこのaccreditationという文字が使われているでしょう。

cred(語源:信じる)は似たニュアンスの単語が多いですが、他の語源の意味も一緒に理解することで違いも頭に入るようになります。語源学習の効果を信じて一緒に勉強を続けていきましょう!

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。creditcreedで"cred"の発音が全く異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。


また、cred = 信じる の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

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語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はor(接尾辞:〜する人・物)について見ていきましょう。