語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。
今回は「im_in_ir」=~でない を取り上げたいと思います。
出典 pixabay
im_in_ir(接頭辞:~でない)の「i」の次に来る文字は、組み合わさる語源の頭文字によって変わります。
まずは「in」の形で現れる単語から見ていきましょう。
最初に紹介するのは、「inhumane」
im_in_ir(接頭辞:~でない)+hom_huma(語源:人間)で、人間的でない、転じて非人道的な・思いやりの欠けた、という意味になります。
次は、「inordinate」
im_in_ir(接頭辞:~でない)+ord(語源:順序・正常)+ate_ite(接尾辞:~する・させる)
正常でない、あるいは尋常でない、という意味から、過度の・法外な・無節制な、という意味で使われている単語です。
見慣れないかもしれませんが、それぞれの語源の意味が分かっていれば、単語の意味も類推することができます。
「independence」という単語もあります。
im_in_ir(接頭辞:~でない)+de(接頭辞:下に)+pend_pens(語源:吊るす・量る)+ence(接尾辞:~の状態)という成り立ちでできています。
de(接頭辞:下に)+pend_pens(語源:吊るす・量る)だけで「depend」という単語になりますが、これは下に吊るすという語源から、頼る・依存するという意味の単語です。
それに、im_in_ir(接頭辞:~でない)がつくことで、独立した・自立した、という意味になります。
更に、ence(接尾辞:~の状態)がつくことによって、独立・自立した状態、という意味になります。
ちなみに、映画のタイトルにもなっている「Independence Day」とは、独立記念日のことです。
「r」で始まる語源と組み合わさる場合等には、「ir」の形で現れます。
例えば、「irrational」等があります。
この単語はim_in_ir(接頭辞:~でない)+rat(語源:考える・配給する)+ion(接尾辞:~する事)+al(接尾辞:~の)という組み合わせでできています。
しっかりとした考えに基づかない、ということで、理性のない・分別のない・不合理な、等といった意味になります。
im_in_ir(接頭辞:~でない)の後に「l」で始まる語源が来る場合等には、「il」の形で現れることもあります。
「illogical」等がその例です。
im_in_ir(接頭辞:~でない)+log(語源:言葉・比率)+ic(接尾辞:~のような)+al(接尾辞:~の)
言葉や理屈に適わない、という意味で、非論理的な・不合理な・筋の通らない、という意味の単語です。
今回は、im_in_ir(接頭辞:~でない)について学習しました。
尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。「irrational」等、綴りからイメージする発音と、実際の英語の発音が異なる単語もあります。
意味を効率よく覚えたついでに単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
またim_in_ir(接頭辞:~でない)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。
次回は「inordinate」の語源、ord(語源:順序・正常)について紹介します。