第4回 語源で学ぼう!re=再び・戻って

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「re」=再び・戻って を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

最初はrepeatre(接頭辞:再び・戻って)pet(語源:行く・求める)で出来ており、「再び求める」ことから「繰り返す」という意味になります。他に日本語でも使われている言葉としては、remoteが挙げられます。これはre(接頭辞:再び・戻って)mob_mom_mot(語源:動く)からなる言葉で、「後ろへ離れた場所で動く」から「遠隔の」という意味になります。リモコンは、離れた場所からコントロールできるもの、ということですね。

「関心、敬意」を意味するrespectは、re(接頭辞:再び・戻って)spec_spic(語源:見る)、つまり「後ろへふり返って見るほど気に留めている」ことからきています。recordre(接頭辞:再び・戻って)cardi_cor_cour(語源:心)から「再び心に宿す」こと、つまり「記録」です。近年big sales recordを樹立した曲の中に”rewrite the stars”というミュージカル・ソングがあります。ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画”The Greatest Showman”の中のラブソングです。re(接頭辞:再び・戻って)write(語源:書く)「星(運命)を書き直せたら」と歌う、ロマンチックな曲です。

retainは、re(接頭辞:再び・戻って)tain_ten(語源:保持する)から「背後にとっておく」転じて「保有する、保つ」という意味です。recessionre(接頭辞:再び・戻って)ced_cess(語源:行く・譲る)ion(接尾辞:こと、もの)から「後ろへ進むこと」つまり「不景気」を指します。「受信者、受給者、受容者」を意味するrecipientは、re(接頭辞:再び・戻って)cap_cept_cip(語源:捉える)ent(接尾辞:~の状態・性質の)つまり「つかんで持ち帰る状態」からきています。

reは言葉の中ほどに出現することもあります。たとえばsurrendersur(接頭辞:上に・超えて)re(接頭辞:再び・戻って)don_dot_dow(語源:与える)から成り、「相手に与え戻す」こと、つまり「譲り渡す、降伏する」です。そしてinterrelationinter_enter(接頭辞:間の)re(接頭辞:再び・戻って)lat(語源:運ばれた)ion(接尾辞:こと、もの)から構成され「お互いに関わり運び合うこと」転じて「相互関係」となるのです。

最後にご紹介するのがreputation。アメリカの歌姫テイラー・スウィフトの最新アルバムのタイトルとしても有名なこの言葉の意味は「評判」です。re(接頭辞:再び・戻って)pute(語源:数える・考える)tion(接尾辞:~する事)から「何度も繰り返し考えること」を指しています。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。repeatreputationで"re"の発音が全く異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
repeat
reputation
また、re(接頭辞:再び・戻って)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はtion(接尾辞:~する事)について見ていきましょう。