語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。
今回は「path_pass」=感情・苦しむ を取り上げたいと思います。
出典 pixabay
sympathyに見覚えはありますか?
empathyとともに以前登場しましたね(第21回 syn_sym=共)。
sympathyの形容詞はpath_pass(語源:感情・苦しむ)とetic(接尾辞:~のような)を組み合わせてsympathetic、動詞は ize(接尾辞:~の状態にする)を組み合わせてsympathizeとなります。
zのつづりをsに変えてsympathiseもOKですよ。
izeはアメリカ英語、iseはイギリス英語で使われます。
最近はヨーロッパの街中でもアメリカ英語のつづりをよく見かけるようになりましたが、それでもなお、イギリスに限らずヨーロッパの多くの国ではイギリス英語のつづりが良く使われています。
この2つを使い分けて書くことができる方はかなりのライティング上級者ですね!
さて、これまで語源学習を進める中であなたはどのように単語を暗記してきましたか。
何度も何度も単語を書いてもなかなか覚えられない……
そんなあなたは単語の持つイメージの色とセットで覚えてみるのはいかがでしょう。
path_pass(語源:感情・苦しむ)はこの方法によくフィットします。
紙と色ペンを用意してください。
まずは赤グループ。
激しい感情を表す単語をすべて赤で書いて丸で囲みましょう。
passion、passionate、antipathyはこのグループに入れるのが良さそうです。
次はオレンジグループ。
人に共感するといった温かな感情を表す単語です。
compassion、compassionate、passibleをオレンジ色で書いて同じく丸で囲みます。
感情の動きが少ない単語はグレーグループにしてみますか。
passive、patience、patientなどがそれにあたります。
ちなみにpatientはant_ent(接尾辞:~する人・物)がつくだけに患者という意味もありますよ。
あわせて覚えておきましょう。
その他にapatheticも日常でよく使われる単語です。
どんな風に使われているか動画で確認してみてください。
最後に青グループ。
悲しみを表すpatheticをこちらに入れてあげましょう。
すべて書いたら勉強机や寝室などよく見える場所にその紙を貼って毎日見るようにします。
そして、電車の中やお仕事・授業の休憩中に頭の中で毎日その紙を思い浮かべてみてください。
文字ではなく画像を思い浮かべるイメージです。
まさに脳裏に焼き付ける方法です。
このように色のイメージで分類することで、つづりの似た単語も1つ1つ違った個性があることを認識しやすくなります。
文字を書いても覚えられない方はぜひ試してみてください!
尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。例えばapatheticも以下のスピーカーのボタンを押すと発音が聞けます。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
また、path_pass = 感情・苦しむの残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。
次回はant_ent(接尾辞:~する人・物)について見ていきましょう。