第3回語源で学ぼう!bio = 生命

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「bio」=生命 を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

bio(語源:生命)と聞いて最初に思い浮かぶのはbiologyではないでしょうか。生物学ですね。おしりに注目すると学問を表すのによく使われるlogy(接尾辞:専門)がついています。例えば、micro(語源:小さい)bio(語源:生命) + logy(接尾辞:専門)で微生物学を意味するmicrobiologyの出来上がりです。おしりをist(接尾辞:~する人・主義者)に変えればmicrobiologistで微生物学者になります。簡単ですね。

bio(語源:生命)に様々な接尾辞をつけることで沢山の生物用語を覚えることができますよ。sphere(語源:球)は地球のような球体を指します。ここに生命が加わると生物が生きるエリア、つまり生物圏を意味するbiosphereです。

長めの単語も分解して意味を1つ1つ見てみると怖くありません。生物多様性を意味するbiodiversityは、bio(語源:生命) + dis(接頭辞:離れて) + vert_vers(語源:向きを変える) + ity(接尾辞:~の状態)からなります。では、biodegradableの意味は想像できますか。こちらはbio(語源:生命) + dis (接頭辞:離れて) + gress_grad(語源:歩む) + ble(接尾辞:~が可能な)が集められた単語です。生物が離すことのできる状態?これは微生物などの生き物が化合物を無機物に分解できる(=生物分解可能な)ことを示します。

その他にもbionic(生物工学の)、biofuel(生物燃料)、biomimicry(生物模倣)などなどすべてbio(語源:生命)に接尾辞がつけられた生物用語です。生物模倣から得たアイディアは私達の生活に応用されています。

bio(語源:生命)は生物用語以外にも使われていることにお気づきですか。例えば自伝。auto(接頭辞:自動の・自己の) + bio(語源:生命) + graphy(接尾辞:書物・録音物)autobiographysyn_sym(接頭辞:共に)生きるでsymbiosis(共同生活)という単語もありますよ。これらは単語の真ん中にbio(語源:生命)が入っていますね。

単語の真ん中に入れる有名な例としては抗生物質のantibioticも挙げられます。anti(接頭辞:反対の)tic(接尾辞:~の性質の)の間にbio(語源:生命) がいますね。少し難易度が上がってa(接頭辞:~でない・離れて) + bio(語源:生命) + gen(語源:生む・種) + -sisでabiogenesis、つまり自然発生(生物は無生物から生まれてくる説)。こんな風に難しい専門用語も推測できるのです。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。antibioticabiogenesisで"bio"の発音が全く異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。


また、 bio(語源:生命) の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はsphere(語源:球)について見ていきましょう。