第27回語源で学ぼう!micro = 小さい

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「micro」=小さい を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

肉眼で見えるか見えないかといったほどの小さ〜いもの。そんな何かを表すのにmicro(語源:小さい)は使うことができます。
例えばmicrobemicroorganismはその代表的な単語ですね。
形容詞のmicroscopicを使えばmicroscopic organismという言い方もできますよ。
このようにmicro(語源:小さい)scope(語源:見る)とセットでよく使われます。

子どもの頃に理科の授業でmicroscopeを使ってmicrobeの観察をした方も多いかもしれません。
まさに文字通り小さいものを見る器具、顕微鏡です。
microscopeにも色々な種類がありますがbinocular microscope(双眼顕微鏡)やelectron microscope(電子顕微鏡)は覚えておいて損はないでしょう。

似たつづりの単語にmicroscopyがありますがscopyがつくと検査を表すのでこの場合は顕微鏡による検査となります。

さらに少し長めの単語にmicroscopicallyがあります。
ly(接尾辞:~の状態の)がついているので副詞になりますね。
顕微鏡で微生物を見るというときに”observe the microrganism under a microscope”の代わりに”observe the microrganism microscopically”といったように品詞を変えることで表現の幅が広がりますよ。

さて、生物からITの世界に目を向けてみるとここにもmicro(語源:小さい)なものはたくさんあります。

動画に登場したのはmicroprocessorです。
パソコンを使う方なら誰もが普段お世話になっているものですね。
ちなみにかの有名なMicrosoftという社名はmicroprocessorを使ったmicroなコンピュータのsoftwareを作ることからmicro + softで名付けられたそうです。

様々な小さいものが登場してきましたが実はmicro(語源:小さい)を使った非常に壮大な単語があるんです。
それがmicro(語源:小さい)cosmo(語源:宇宙・世界・整える)microcosmです。
確かに宇宙全体からすれば私たちの存在はmicroと言えるのかもしれません。

最後に、ここまで読み進める間にmicroをミクロと心の中で発音していませんでしたか。
日本語ではミクロと読まれることもよくありますが英語の正しい読み方はマイクロです。
大きいや長いを意味するマクロ(macro)と似ていて紛らわしいのでしっかり理解しておきましょう。

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。例えばmicrocosmも以下のスピーカーのボタンを押すと発音が聞けます。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

また、micro = 小さい の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はcosmo(語源:宇宙・世界・整える)について見ていきましょう。