イギリス英語を学んでみよう vol.1

vol.1 イントロダクション

日本では普通、学校の英語の授業などではアメリカ標準英語(General English) というアメリカでアナウンサーなどが使うような英語の発音がお手本として学ばれています。オバマ大統領のスピーチなどもプレゼンテーションの見本としても見習いたい完璧な英語表現・発音ですね。
しかし英語というのは事実上、世界の共通語ですから、アメリカだけで使われているわけではなく、起源であるイギリス本国、オーストラリア、ニュージーランドをはじめ、ヨーロッパ諸国やスカンジナビア諸国、色々な国でとりあえず英語ができるとコミュニケーションはとれる、というのが現状です。その国独自の英語の発音があるのはも当然のことなので、それらに慣れておくこともグローバル化が進む現在、大切になってきます。
このシリーズではそんな中でも特に、イギリス英語に焦点を絞って解説します。

イギリス発音の国々

イギリス人移民の国、オーストラリア、ニュージーランドは当然そのままイギリス英語を受け継いでいるので、多少独自の訛りがあるとはいえ、スペリングや発音もイギリス寄りです。
イギリスの国内でも地域によってさまざまな訛りがあるとはいえ、 スカンジナビア諸国はいわゆる標準のBBCで話されている英語をお手本にしています。したがって、ノルウェーやフィンランドの人達はとてもクリアなイギリス発音で喋ります。

イギリス発音のいろいろ

しかし残念ながら、お手本としたいBBC英語のような美しい英語を実際に操る人はイギリス国内でも少数なので、旅行でイギリス全土を周ることがあるとすると地域によっては全く聞き取れないということがあります。
さらに世代によっても発音は変わるので、どこの国も同じかもしれませんが、若者の喋る英語はくだけていて聞き取りにくい、という問題もあります。
イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドでは当然大きな違いがあるうえ、イングランド内でもロンドンっ子のコックニー、マンチェスター訛り、などさまざまです。

イギリス発音を実際に体験してみる

アメリカ英語とイギリス英語では発音が違うとよく指摘されている以下の単語をKOTOBAの発音システムで、以下の単語をチェックしてみるとわかると思います。
water, schedule, route, vitamin, vase, civilization, advertisement, often などがよくあげられます。(oftenの発音はイギリスではよくtを発音することがあり、 ShofieBowさんで両方の発音がわかります。)

私たち日本人としては、もちろんアメリカ発音だろうがイギリス発音だろうが、クリアに通じる発音であればどちらをお手本にしてもいい立場にあるのですが、どちらも聞き取れて理解できることはビジネスの場でも必要になってくるでしょう。

さらにイギリス映画やドラマもどんどん人気が上昇中です。
ハリー・ポッターシリーズは、ハリーやハーマイオニーはいわゆる標準イギリス英語、ロンは少しロンドンコックニー訛りのスラング風、ロンのお母さんはバーミンガム訛り、などいろいろなイギリス英語が楽しめます。
アメリカ映画やドラマの中にもよくイギリス人キャラクターが登場してきます。ああ、やっぱり全然違うな、と納得しながら、楽しんでほしいと思います。

(kikihana)


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