語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。
①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。
今回はsub(接頭辞:下に・すぐ近くに)を取り上げたいと思います。
出典 pixabay
まずはsubjectです。sub(接頭辞:下に・すぐ近くに)+ ject(投げる)が組み合わさっています。名詞では「すぐ近くに」視点が「投げられる」という語源から、「主体」「主観」の意味があります。Subjectiveは形容詞で「主観の」「主語の」となります。対する語としてobject「客体」「客観」という語がありますが、こちらは「前に」視点が「投げられる」という語源です。また、こちらは他動詞で「従属させる」「服従させる」という意味がありますが、こちらは「下に」命令などを「投げる」と理解すれば覚えやすいでしょう。
Subscribeはsub(接頭辞:下に・すぐ近くに) + scrib_script(語源:書く)からなり、「寄付する」「署名する」「予約購読する」の意味があります。これは、書類に誓約として名前を「書き」「下す」ことから来ています。今日では、 YouTubeなど動画サイトでチャンネル登録をすることをSubscriptionと言ったりします。
「下に」という意味での他の単語はsubmarineやsubmergeがあります。Submarineはsub(接頭辞:下に・すぐ近くに)+ mar(語源:海)の組み合わせであり、名詞では「潜水艦」、形容詞では「海底の」という意味になります。submergeはmerge_mers(語源:浸す)が付き、「水中に沈める」「沈没する」という意味になります。Subterraneanはterr(語源:大地)がつくことから、「地下の」「地下で働く」という形容詞になります。
Submitはsub(接頭辞:下に・すぐ近くに)+ mit_mis(語源:送り出す)で「すぐ近くに」「送り出す」ことから「提出する」という他動詞で使われる事が多いです。他にも「服従する」という意味もあり、名詞形のsubmission は「提案」の他に「服従」「言いなり」の意味もあります。
「服従」「制服」を表す単語として他にsubjugateがあります。Subjugateはsub(接頭辞:下に・すぐ近くに)+join_junc_jug(語源:結合)からなり、制服した相手を「手下にする」「配下に置く」といったイメージを持つと理解しやすいでしょう。Subjugationで「制服」「服従」を意味する不可算名詞です。
Suppressは他動詞で「抑圧する」ですが、press(語源:圧縮する)とあるように、「下に」「圧縮する」=「押し潰す」という成り立ちです名詞形suppressionには「抑圧」「鎮圧」から転じて「販売禁止」と言った意味も派生しています。
Sustainのsusもsub(接頭辞:下に・すぐ近くに)から来ています。tain_ten(語源:保持する) と合わさり、自分の「近くに」「保持する」=「維持する」「耐える」という意味の動詞です。Sustainableはble(接尾辞:~が可能な)がつくことで形容詞となり、「持続可能な」という意味になります。この語は主に環境・資源問題の文脈で使われる事が多く、学術・ニュースの場面でよく見る単語ですので覚えておきましょう!以下の動画は、電力供給を自足的に行い、熱などのエネルギーを効率的に用いる様にデザインされたドバイの街についての特集です!たくさんのソーラーパネルが町中に置かれているのが特徴的ですね。
尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。SustainとSuppressで“sub”の部分の発音が異なります。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。
また、subの残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。
語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。
次回はscrib_script(語源:書く)についての執筆になります!