第73回語源で学ぼう!ative = 〜的な

語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。


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今回は「ative」=〜的な を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

ativeは主に語尾について形容詞を作ることのできる語源です。そのため、単語の意味を把握するにはativeの前にある語源がポイントとなります。

例えば、alternativeは、ali_all_alt(語源:他・超え) + ativeからなる形容詞です。
アメリカをはじめとした海外ではソーダが日本以上に頻繁に飲まれていますが、身体に良くないことも知られています。そこで、以下の動画ではソーダのalternativeとなる飲み物のレシピが紹介されています。

このようにativeは前につく語源によって様々な意味の言葉ができます。今までのコラムに登場した語源とativeを組み合わせた単語を見てみましょう。

第22回で登場したcon_com。「共に」を意味する語源でしたね。
cooperativecollaborativeを取り上げましょう。どちらもativeが語尾につき形容詞と判斷できます。そして、前に注目すると、con_comがついていますので何かを共にする内容を表す形容詞と予測できますね。cooperativeoper(語源:沢山生み出す)labor(語源:労働)とこれまた似た語源が使われています。これらの語源からこの2単語が類義語であるとわかります。いずれも「共に働く」=「協力的な」を意味していますが、cooperativeは共に働く過程に、collaborativeは共に働いた先にある結果により重点が置かれる違いがあります。
その他に、con_com(接頭辞:共に) + serv(語源:保つ) + ativeからなるconservativecon_com(接頭辞:共に) + par(語源:等しい) + ativeからなるcomparativeも、分解することで前半部分から意味を、ativeから品詞を掴めますね。

101112回では、「外へ・中へ」を表す語源を学びました。
exploitativeは難易度の高い単語でしょう。ex_em(接頭辞:外へ・なし・全く) + plic_pley(語源:折り畳む)+ ativeで「搾取的な」となります。 plic_pley(語源:折り畳む)が語源の英単語は、plight(苦境)、perplex(困らせる)など、「かがんで(背中を折り畳んで)苦労している様子」が思い浮かぶような英単語もあるので、その流れでイメージして覚えるのが良いでしょう。
逆にin_em_en(接頭辞:中へ)を使ったinformativeは「有益な」とポジティブな意味になっています。このように逆の意味を表す語源をセットで見ると記憶に残りやすいですよ。

ちなみに、informativeではform(語源:形)も使われていますが、こちらの語源は第18回で登場しました。

その他に、legislativegenerativefigurativespeculativeなどなどすべて今までのコラムに登場した語源にativeがついて形容詞となっています。コラムをいつも読んでいる方はきっと意味を語源から推測できるはず。

このようにativeは他の語源とセットで学んでみましょう。語彙力アップ間違いなしです!

尚、KOTOBAにはネイティブスピーカーの実際の発音を聴ける機能があります。例えばalternativeも以下のスピーカーのボタンを押すと発音が聞けます。意味を効率よく覚えたついでに各々の単語の以下の箇所で発音もチェックしておきましょう。

また、ative = 〜的なの残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はali_all_alt(語源:他・超え)について見ていきましょう。

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