第35回 語源で学ぼう! duc_duct = 導く

duc_duct(語源:導く)
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語源で英単語を学びましょう。語源での英単語学習には以下のメリットがあります。

①関連付けて覚えるので、一度に沢山の単語を覚えられる。
②(①と関連しますが)複数の単語と関連付けて覚えられるので、単語の意味を思い出しやすい。
③スペリングを見ただけで意味を推測できる単語もある。

今回は「duc_duct」= 導く を取り上げたいと思います。

出典 pixabay

duct は語源そのままの英単語です。意味は「空気・液体・ケーブルなどを通すための管・通路」。日本語でも建物内にある送風管を「ダクト」と呼びますが、英語ではもっと広い意味を持ちます。空気などが管に沿って「導かれる」ように運ばれていくイメージが浮かびます。

aqueductaque=水)は遠く離れたところへ水を運ぶ「用水路」のことです。谷間を越えて水を運んだローマ時代の高架式水道は Roman aqueduct としてよく知られています。上の画像はその中でもとくに有名なフランスの「ポン・デュ・ガール」です。

conduct は「一緒に(con)導く(duct)」ことを表し、多様な意味を持ちます。例えば、施設や観光地を「案内して回る」とか、オーケストラを「指揮する」といった意味があります。相手を一緒に(con)引きつれて導いていく(duct)わけです。調査、事業、インタビュー、セレモニーなどを「行う・管理する・挙行する」という意味もあります。複数の事柄や関係者を一緒にしてうまく取りまとめながら(con)事態を導いていく(duct)ことです。

conductor は「conduct する人・物」のことですが、とくに「指揮者」と「車掌」を指します。「ツアーコンダクター」の意味では使いません。また、物理学では「導体(=電気や熱をよく通す物質)」を指します。電気などがその物質に沿ってすいすいと導かれていく様子がイメージできます。semiconductor(半導体)は電圧により伝導性が顕著に変わり、導体と不導体の性格を半々に(semi=半分)持ちます。

では、指揮者(conductor)の手がオーケストラを導いていく(duct)様子を下の動画で見てみましょう。20世紀の名指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で、曲はワーグナーの「タンホイザー序曲」です。

最後に抽象的な単語を2つペアにして見ておきましょう。

induce は「帰納する」、deduce は「演繹する」と訳されます。induce は個々のデータから真理と呼べそうなものを導き出す(duce)ことです。まだ依拠できる真理がないところで、ばらばらの情報の集まりを取りまとめて真理といえる形へと(in=into)導く(duce)のが「帰納」です。

deduce は仮定(仮に正しいとして定めたもの)や確証済みの真理から別の真理を導き出す(duce)ことです。de は「~から下へ」を表す接頭辞です。もととなる真理を源泉にして、下へ下へと新たな真理が派生していく様子をイメージするとわかりやすいでしょう。

今回はここまで。duc_duct(語源:導く)の残りの英単語も以下の赤枠内のタグをクリックして表示させ覚えてしまいましょう。

語源学習のメリットとして、知識があまりないところからでも難易度の高い英単語までを比較的短時間でカバーできる点が挙げられます。

次回はde(接頭辞:下に)について見ていきましょう。