皆さんは、日常生活で英語ができなくて困った事はありますか?
1. 日常生活で英語ができなくて困った事はありますか?
私は以前あまり英語ができないにもかかわらず、仕事でアメリカに行っていた時期がありました。その際に国内線に乗ったときにたまたま非常口の横に座ったのです。そして出発前の機内アナウンスの後にフライトアテンダントが「今のアナウンスが理解できなかった人はいますか?」と問いかけて、機内アナウンスを全く聞いていなかった私は、問いかけに対して正直に手をあげてしまいました。
非常口のすぐ横には英語が分かる人が座らなければならないようで、そのフライトアテンダントは「誰かこの方と席を代わってくださる方はいますか?」と満席の乗客に呼びかけました。
ほとんどの人がすでに着席していて横に知人や家族がいるからでしょう、誰も手を挙げません。私は申し訳ないのと恥ずかしいので、縮こまっていました。1分、2分.....そして3分位経った時だったでしょうか。ようやく遠くの5列位後方の男性が手を挙げて私と代わってくれました。
今思い起こすと、TOEFLでなかなか100点に届かなかった経験(TOEFLは120点満点です)などに加えて、このような経験が英語を勉強する動機になっていると思います。今でも席を代わってくれた男性には申し訳なかったと思うと共に感謝しています。
それから10年位経って、英語もそこそこできるようになった頃に広島に住んでいるいとこの結婚式に参加しました。神父さんが英語でいろいろ喋っていたのですがその中で「Let no man put asunder. 」と言っているのがわかりました。これは「何人たりとも(新郎新婦を)引き離すことはできない。」と言う意味なのですが、それがわかってうれしかったです。英語を勉強していて良かったと思う瞬間ですね。
なぜ私はこの英文の意味がわかったのでしょうか?
それはなぜかと言うと、その文章がFirst Choiceという大好きなグループの曲のタイトルだったからです。以前『山下達郎の「Magic ways」で英語のイディオムを増やす』と言うコラムを書きましたが、普段から好きな曲はなるべくタイトルや歌詞の意味を理解するようにしているので、それが役立ちました。
2. 効果的な学習法とは?
皆さんも英語に限りませんが、何か鮮明に印象に残った場合そこで得た情報は記憶に定着しませんか? 英語学習でもその手法は有効です。
ロイヤル英文法55ページに慣用的表現として以下の倒置の文章が載っています。
Here comes our train.
【例文暗記CD付】表現のための実践ロイヤル英文法 www.amazon.co.jp
2,310円 (2020年12月23日 18:08時点 詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する
これをこのまま覚えようとすると、主語が文尾に来ていたり副詞が先頭に来ていたりするので理解しづらいと思うのですが、この倒置は曲のタイトルにも多く見られます。例えばビートルズの”Here comes the sun”など。
また同じく倒置でロイヤル英文法531ページには以下の例文が載っています。
Never have I seen so strange a sight.
これもこのまま覚えようとすると通常の語順と異なるので苦労すると思うのですが、こちらのNeverが先頭にくる倒置もいくつかの曲のタイトルで見かけます。以下も私の好きな曲です。
Alice Clark / Never did I stop loving you
そしてこの「印象づけて覚える」ですが、覚えなければならないものがたくさんあるときにすべてについて一気に印象づけようとすると膨大な時間がかかり、多大な労力を要しやる気が失せてしまいかねないので、やり方を工夫する必要があります。その場合以下のような方法をお勧めします。
①とりあえずざっと一通り学習する。
②2回目以降は、わからない点を調べてメモを残す。難しい点は次回に持ち越してもOK。
③4-5回目は細かい点も調べて、メモに残す。
上記をブログなどに投稿してそれを繰り返し学習していくのです。また、不明な点はHiNativeなどで英語のネイティブスピーカーに質問して、その回答を残していきましょう。
わからない点を質問して解決していくことで、納得感が高まり、次へのモチベーションになります。今日も先ほど以前録音した分で学習したのですが、その際に自分が投稿したブロクで「draw up(a contract)と言うイディオムを覚えられてよかった」と書いていたのに、今回復習した際は全く覚えていなかったので笑ってしまいました。しかしこれで”draw up”が印象に残ったので多少は忘れづらくなったのではないかと思います。仕事では「make(a contract)」ばかり使っていたので今度は"draw up(a contract)"を使ってみたいと思います。
いかがだったでしょうか? 約600ページもある参考書のすべての例文を覚えると言う、一見無謀なチャレンジもこの方法で可能なのです。
学習においてモチベーションを維持するには、その学習方法が効果的である必要があります。
またそれとセットで学習方法は効率的であるべきです。前回紹介した通勤時・通学時に自分で録音した音声を聞いて学習すると言う方法で効率をマックスにすることができます。
すべての学習方法は効果的かつ効率的な時にその成果を最大にします。
次回は、今回の内容をより深堀りして紹介します。
こちらのコラムが皆さんの英語学習の参考になれば幸いです。